第21回日本褥瘡学会 九州・沖縄地方会学術集会の会長を仰せつかまりました熊本赤十字病院形成外科の黒川正人です。2024年4月27日(土)に,熊本市民会館シアーズホームにて開催します。本学術集会を熊本で開催させていただけることを,皆様に感謝申し上げます。学術集会開催にあたり,ご挨拶申し上げます。
本会のテーマを「病・診から在宅へのスムーズな移行」とさせていただきました。私は前任の宝塚市立病院形成外科の時に,第11回日本褥瘡学会近畿地方会を会長として2013年に開催させていただきました。その時は病院・診療所から在宅へのシームレスな治療の継続を目指して,テーマを「シームレスな褥瘡治療」としました。その後,10年以上が経過し,病院機能も急性期,回復期,慢性期と別れていきましたが,褥瘡治療および管理は病院や診療所内だけではなく,施設を含めた在宅の重要性は変わりありません。そこで,今回の学会でも病院・診療所から在宅へ円滑に,途絶えることなく褥瘡治療および管理が継続できることを願って,テーマを「病・診から在宅へのスムーズな移行」とさせていただきました。
これからの更なる高齢者社会において,褥瘡治療や管理の必要性は増していくばかりです。しかし,施設及び在宅では管理方法だけではなく,医療経済面でもお困りのことは多いと思います。本会では,そのような問題を参加される皆様とともに考えて,できる限り解決できるようなシンポジウム,パネルディスカッション,ハンズオンセミナーを組んでいく所存です。より良い褥瘡治療および管理が実現できる契機になりましたら幸いです。
ゴールデンウィーク前のお忙しい時期の開催ですが,熊本は地震や水害からも復興しつつあり,熊本市内はもちろん阿蘇山や各地の温泉など観光にも適した季節です。また,熊本県は馬刺し,赤牛などの畜産物や野菜・果物などの陸の幸と,天草や有明海の魚介類などの海の幸も豊富です。この機会に熊本の良さを体験していただきたいと思います。
現在,新型コロナウイルス感染症は第5類に分類され,収束に向かいつつあります。是非,多くの先生方に現地でご参加いただき,実りの多い会になれば幸いです。 一方で育児や仕事上の理由などで,現地参加ができない方に対し,オンデマンド配信も検討しております。
スタッフ一同,皆様が有意義な時間を過ごせますように会の運営に取り組む所存です。熊本で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
第21回日本褥瘡学会 九州・沖縄地方会学術集会
会長 黒川 正人
熊本赤十字病院 形成外科 部長